住宅の品質管理(基礎)

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品質管理って

住宅の品質管理と言うと、どんな事を想像されるでしょうか??

自分たちのお家の建築中。ようやく着工して工事が進み出すわけですが、意外と分からない事ばかりではないでしょうか?

信じてない訳ではないけれど、任せきりで大丈夫なの?

お家の間取りや仕様部材が確定した後は、そんなお悩みを抱えている方も多いと思いますので、現場管理と言う仕事をしている私からほんの少しアドバイスできればと思います。

ご新築は、人生におそらく一度の経験です。

工事中の安心材料の一つになれば幸いです!

よくあるトラブル

良くあるなら改善しろよっ!!

と言うツッコミが聞こえてきそうですが、、、、

おっしゃる通りですm(__)m

品質に入る前に、

①挨拶が出来ない

②現場でタバコを吸っていた(場内禁煙)

③飲食物のゴミの処理が出来ていない(場内飲食禁止)

④現場の周りでの話声が気になるなど

こんな職人さんを多く目にしますが、過去の様に、良い仕事をするが常識がないと言う人間は、今のご時世通用しません。

かと言って、はい!もう来なくていいです!ともいきませんので、指導・教育も私たちの大きな仕事のひとつです。

(言って無理な方は辞めてもらいますが!)

こんな状況を現場で目撃したら、監督さんに優しく通報してあげて下さい。

基礎工事

さて、ようやく工事着手です笑

基礎工事(鉄筋コンクリート工事)に関しての施工手順や管理項目などについては、建築会社独自のチェック項目や管理基準によって管理されている事が多いと思いのではないでしょうか?

管理方法も様々です。

しかし、これら自由に決められている訳ではなく、根拠になっているものが存在します。

標準仕様書

それが「JASS5」と呼ばれる建築学会が出版している「標準仕様書」です。

これには、鉄筋コンクリート工事に関する技術的な手段、品質、使用材料、構法などの標準的な方法が述べられており、標準モデルの様なものが示されています。

扱い方

しかし先程出てきた

建築会社独自の管理基準JASS5

なのです。(イコールではない)

もちろん建築会社、管理者、作業者がJASS5を基準に全てを守っている建築会社が無いとは言えませんが、現場で見かける作業状況をみると、守られていない事もある様に感じます。

しかし、これには各社の考えがあり、最終的には建築会社がお客様に保証する範囲内で、採用範囲を決めているのです。

簡単に言うと、お家の基礎部分は、主に鉄筋とコンクリートで出来ていますが、同じ様にビルや大きな建物も鉄筋とコンクリートで出来ているものがあります。

ですが、お家の基礎にそのスペック必要ですか?って言う考えの建築会社もあるという事です。

ビルと住宅、耐久年数は違っていいし、十分に家族が生活していくのに必要な強度と耐久年数があるのに、孫の代まで持続可能な基礎を施工する為に、負担となる大きなコストを取る事が正しいのでしょうか?

そう言う意味で、安心して住んでもらえる性能は確保しながらも、建築会社によって管理基準が違ってくるのではないかと思います。

(個人的な見解ですm(_ _)m)

現場で注意すべき事

上記の様な基準をふまえつつ、とは言えしっかりした基礎が出来上がるに越した事はないですよね!

私が見ていて、これ大丈夫⁈と感じる項目は基礎の保存期間です。

施工中の細かい点は、チェックするにも分かりにくいと思いますが、施主様としても保存期間なら少し分かりやすいですよね!

基礎型枠の存置期間

JASS5によると、

気温15°C以上の場合は3日以上

5℃以上15℃未満の場合は5日以上

5℃未満の場合は8日

となっています。

コンクリートの種類にもよりますが、今回は一般的な普通ポルトランドセメントの場合です。

または、納入した生コン会社から、コンクリート強度が5 N/mm2に到達する材齢の目安を確認し、圧縮強度試験を行い、型枠取り外しに対する安全性を確認するのが良いと思います。(これは事前に伝えておきましょう)

型枠も外してしまっていたら、翌日から建て方工事が始まる様なタイトなスケジュールは避けたいところです。

まとめ

今回は基礎工事の型枠保存期間についてお話してみました。

地元の工務店などですと、経験から存置期間が決められていたりする場合もあります。基礎の養生期間が長い、又は、しばらく経ってから建て方工事に移っていく

そんな建築会社さんが安心できるのではないでしょうか?

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